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2013年11月24日 厳しくも美しいニペソツ山

 去年、yahさんのブログで見た純白のニペソツ山に恋焦がれた一年間。
今年絶対見に行こうと決めていたのですが、10月の台風で登山口に行く林道が通行止めになり
もう行けないものと思っていたところ、先週ヤマレコで山行報告があったので急遽行ってきました。

今回は、たまたま別件で連絡のあったminakayakさんを誘って二人で。
これが今回の登山の成否を分けることに。

家を1時に出発して、2時にminakayakさんと合流。
運転を交代しながら、6時前に幌加除雪ステーション着。空を見上げると満点の星空。
273号線から林道に入ると薄っすらと雪が積もっていた。
天気予報が良いので、他にも登山客がいることを期待していたがタイヤの跡が無い。
ガッカリしながら登山口に到着し準備をしていると一台の車がやってきた。
話をすると先週も登っている、pakuminさんとhosshiiさんだった。
2人は山登りも早いが準備も早い。こちらが準備している間にあっという間に出発して行った。
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6時40分 登山口出発。
最初の関門、丸太橋を慎重に渡る。

最初はくるぶし程度のトレースで順調に登れたが、登れば登るほど深くなり膝~股下まで埋まってくる。
そんな状況でラッセルしている2人は相当大変なはずなのだが、姿も声も聞こえない。
2人の超人っぷりに脱帽しながら展望の無い樹林帯もくもくと登る。

登りはじめて1時間25分標高1480m付近。やっと前天狗岳(前テン)が見えた。
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トレースを使っても、踏み抜いたりで股下まで埋まりながら歩くのはしんどくなってきて
スノーシューを装着することにした。
つぼ足のトレースをシューで踏むと同じ深さまで沈む上、道幅がシュー片足分の幅しかないので足が窮屈で辛い。
かと言って脇に逸れても雪が締まっていないので、埋まって間もない笹薮を何度も踏み抜く。
楽になったのか、ならないのか自問自答しながら登る。
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よく覚えていないが多分1530m付近で、腰まで埋まっているpakuminさん達に追い付いた。
話を聞くと登山口は先週と同じくらいの積雪だったが、その後は比べ物にならないほどの積雪のようだ。

ここから私達が先行して進んだが、夏道が何処なのかさっぱり分からない状態。
後続の事も考えて、雪の硬いところを探りながら進んだ。
早くニペと対面したいのだが、全然ペースが上がらない。

8時47分 登山開始から2時間ちょっとかかって大岩に到着。面倒だがスノーシューを脱いでザックにつける。
ツボ足のpakuminさん達は先に、足元が滑るので慎重に。
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スノーシューを履いている間に、腰ラッセルで天狗のコル付近までズンズン進む2人。凄すぎるんですけど。。
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大岩からは景色が良くなり気持ちが楽になる。
目指す前テン
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樹氷と青空
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大岩を過ぎてからは雪がある程度締まっていて、スノーシューならチョコッチョコ踏み抜きはあるが
10~20cm程度のラッセルで進めた。
ツボ足だと、シューのトレースを使っても結構埋まって大変そうだった。

振り返って左に大岩のあるピーク、右におっぱい山
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前テンの登りはじめは藪がうるさく踏み抜くので、右回りに迂回した。

クラストした斜面が出始め、あとは順調に行けるかと思った時、私とminakayakさんが揃って足を攣ってしまった。
お互い登山では初めての経験。
二人とも今シーズン初の本格的な冬山で思っていた以上に消耗していた。
冬山で標高1320m以上は初めてだったので、その影響もあるのかもしれない。
ちょっと焦ったが休憩と栄養補給をして、私が持っていた特効薬のツムラ68番芍薬甘草湯を飲だら
すぐに直ったので良かった。

ゴールは、もうすぐなのでここからはゆっくり景色を堪能しながらクラスト斜面をサクサクと進んだ。
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振り返れば石狩岳や大雪山
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横にはトムラウシやオプタテシケが見える
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トムラウシはデッカイな~
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10時45分 登りはじめて4時間  純白のニペソツと感動のご対面
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予想外の助っ人、想定外の厳しい道のり、快晴の空、想像以上の絶景、色々な気持ちが込み上げてきて
登山で初めてガッツポーズした。
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最高の天気なのに前テンは4名の貸切。
1人でも欠けていたら、ここまで登ってこれなかったと思う。皆さんに感謝。
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前テンからは360℃見所一杯
引いて見ても、ズームで見てもカッコいいニペ!
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ニペの左奥に日高山脈
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十勝連峰も真っ白
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十勝岳とオプタテシケは山頂が綺麗に尖っていて目を引かれる
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またまたトムラウシ
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見事な海老の尻尾とウペペサンケ
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ウペペサンケと糠平湖
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石狩岳と奥に大雪山
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高根が原だけに雲が乗っているのが面白い
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幌加コース側を通って下山。
これでお別れだ。また来るよニペそして前テン
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24日を過ぎると天気予報に雪マークが多かったので、この日がラストチャンスだったかもしれない。
雪が積もったら林道が冬期通行止めになってしまう。
日程も、メンバーもギリギリ間に合って本当に運が良かった。
もう今シーズンの運をすべて使い果たしたような気がする1日でしたw

ニペソツ最高!!

2013年11月24日 ニペソツ山 KissX2+シグマ18-125mmOS & LX5
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by ms090 | 2013-11-26 00:05 | 冬山登山

ホロホロ山とオロフレ山の通行規制開始されます

いつもいろんな人のブログから情報を得ているので、たまには役立つ情報を。
と言っても、白老山岳会のたろちゃんから教えてもらった情報の横流しなんですけどね。

ホロホロ山登山口:白老大滝線夜間通行止め 平成25年11月21日~12月26日 開放時間10時~17時
           徳舜瞥山山頂からホロホロ山頂へ行った方が時間的に余裕あると思う。

           冬期完全通行止め  平成25年12月26日17時~平成26年4月25日10時

            
オロフレ山:登山口の展望台への道は冬期閉鎖済み
       洞爺湖登別線夜間通行止め 平成25年11月25日17時~4月25日9時 開放時間9時~17時

参照元:胆振総合振興局 通行規制区間のお知らせ
http://www.iburi.pref.hokkaido.lg.jp/kk/mkk/tuukoukisei.htm
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by ms090 | 2013-11-21 20:27 | その他

ライトニングアッセント購入 カンジキ類まとめ

2008年にスノーシューを初めてから、ずっと憧れていた『MSR ライトニングアッセント』をついに購入しました。

2008年当時は4万円近い値段で、とても手を出せたものではなかったのですが
円高のお陰で今が底値31,500円・・・と思ったら、急激な円安で値上げして36,750円になってた。orz

秀岳荘のバーゲンで買うつもりだったのですが価格改定済みだったので、ネットで去年価格で売っている
店を探して、なんとか31,500円のポイント3,150円付きで購入出来ました。
その店は価格の改定作業をしてなかったようで、私の注文後商品ページが消えましたがメーカー取り寄せの
新品が無事届きました。
まだ数店去年価格で販売している店があるので、買うなら『今でしょ』w

手持ちのスノーシューとワカンを並べてみました。
左から、『アトラス1225(QR)』、『MSRデナリアッセント』、『MSRライトニングアッセント22女性用』
                                『エキスパートオブジャパン スノーシューズM=ワカン』
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・アトラス1225は25インチサイズ(全長63.5cm)、幅22~16cm
・MSRは共に22インチ(全長56cm)、幅はデナリアッセント20cm、ライトニングアッセント22女性用が18cm。
・ライトニングアッセントはデナリと同じサイズのものを買っても面白くないので幅狭のW'sモデル購入。
・ワカンは全長41cm、幅18cm

裏面
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気がついた点を少しずつ書き足してます。自分での使い分けや、同行者との足回りの比較での感想。)

・深雪緩斜面での浮力はデナリ>ライトニング>>>>ワカン。自分ワカン、相棒スノーシューで歩いたらラッセルしている相棒が倍の速度で
 進んだ。そのトレースを使っている自分はそこから更に沈みながら歩くことになるので、メチャクチャ疲れてギブアップ状態だった。

・デナリアッセントは深雪緩斜面向き。膝ラッセルでもシューが勝手に浮上して来るので足を前に出すだけでOK。ライトニングは雪面抵抗が強い。
 ワカンは太股ラッセルになりギブアップする。

・デナリアッセントは直登だとスリップし易い、斜度があるトラバースもスリップし易い。逆ハの字での登りを強いられる場面が多い。
 ライトニングはほぼ問題なし。ワカンはトラバースは一番強いが、ライトニングで直登余裕の状況で逆ハの字やジグを切って登った辛い思い出。

・ワカンは、縦方向は靴底のグリップ頼み、横は深い爪でそれなりのグリップ。ただし、雪が硬くなった斜面で爪が刺さらずヒヤッとしたことあり。

・吹き溜まりや深雪急斜面だとワカンが一番登り易い。ライトニングアッセントの先端はスノーシューの中でも細くあまり反っていない&歯もついてるので
 デナリアッセントが登れない急斜面&吹き溜まりでもキックステップで楽々登れる。

・斜度のある下山は、ワカンが一番安定している。ライトニングアッセントはそこそこ滑る。デナリは良く滑るので、逆にテレマークのように滑って降りる。

一覧表 (2014年2月22日改定 上記の情報のほうが整理されてないけど新しい)
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*価格は購入時点の定価
*アトラス1225は、小柄な私には歩幅が合わなくて使いにくいので売却。
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by ms090 | 2013-11-15 20:48 | 道具

風と寒さに強いストーブ SOTOウインドマスター SOD-310

10月31日に秀岳荘のバーゲンに行って何点か道具を買ってきました♪
まずは登山に行く前に、アパート2階の風当たり最高な廊下でストーブの性能チェック。

今まで使っていたのは、10年位前に買ったスノーピークの『ギガパワーストーブ地』。
当時としては画期的な軽さとコンパクトさを誇るものでしたが、風に弱いのが欠点で山頂でカップラーメンを
食べようと湯を沸かしても、何十分待っても沸かずイライラさせられる事がしばしば。

今回買い換えるにあたってピックアップしたのは、風に強そうな構造をしている
プリムス『P115フェムトストーブ』と、SOTO『ウインドマスターSOD-310』。
プリムスの方が11g軽かったのですが、バーナーは大きいほうが使い勝手が良いのでSOTOにしました。

それでは、地とウインドマスターとの比較テスト。

外気温5℃、風速1~3m、夜、100cc湯沸し競争
(余剰な炎がもったいないですが、最大火力で勝負)


1)地+GP110(古いモデルのガス缶、現行のGP110S同等品かな?だとしたら夏用)
 5分経っても沸きそうにないので中止。
 寒さの為か、すぐに火力が弱くなった。風に負けてクッカーに火が当たってない感じ。
 *追記:ガス缶の容量が3分の1まで減っていたので、余計寒さに弱かった可能性がある

 強い風 : 火力半減以下、炎がクッカーの底に当たってない
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2)地+GP110G(スノーピークのハイパワーガス缶、冬用 ガス満タン)
 2分20秒で沸いた。
 火力低下は殆ど無い。炎が風で流されているが火力でなんとかカバーしてる。

 微風 : 風上側の炎が若干押されている
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 そよ風 : 地はこの程度の風でも炎が流される。熱する力は半減していると思われる。(風上側のゴトクがまったく赤熱してない)
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 強い風 : これだと殆どクッカーに熱が行かないと思う
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3)ウインドマスター SOD-310+SOD-710T(SOTOのガス缶は一種類のみの販売。ハイパワーの冬用 ガス満タン)
 50秒以内で沸いた。(写真撮っていて、気がついたら煮だっていたので正確な時間分からず)
 運の悪いことに、こいつのテストはほとんど強い風に晒されていた。なので無風時の写真なし。

 強い風 : 風防が利いていて、風下側の炎がクッカーから逸れていない。
       風上側の余剰な炎はバーナー下に流されているが、風防内の炎はしっかりクッカーを熱している。
       (風防が全体的に赤熱していることから判断)
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ウインドマスターSOD-310のテストのほうが、終始強い風だったにも関わらず圧勝でした。

構造の差が、勝負を左右しました。

ウインドマスター(写真左)の方が、バーナーとクッカー(同じサイズのクッカーが無かったのでガス缶で代用)
の距離が数ミリ近い。
ウインドマスターはバーナーが完全に風防に覆われている。
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バーナーの表面積、穴の数共にウインドマスターが圧倒。
凹型形状の燃焼部も風に強そう。(汁物をこぼしたら目詰まりして、使用不可になりそうなのが注意点)
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後は氷点下での強さですが、それは前モデルのSOD-300でマイクロレギュレーターの実力が実証されているようなので大丈夫でしょう。

好成績なウインドマスターですが、唯一の欠点はユニットが長くて私のA&F チタン・トレールマグに収まらなく
なってしまった事。
(上記テストの写真でも分かるが横風で炎がバーナー下に回り込む構造なので、空気取り入れ穴やガス缶との距離を稼ぐためにユニットを長くしたと思われるのでしょうがないかな)

とりあえず、レビューは終わりです。
期待を裏切らない良い買い物をしました。これからの山頂ラーメンや鍋焼きうどんが楽しみです。


11月10日追記)
朝っぱらから風が強かったので、ウインドマスターの実力チェックしてみた。
外気温11℃、風速13~20m、早朝、200cc湯沸し
(100ccだとクッカーが軽すぎて、風で吹っ飛んでしまった。)


・風速13m以上でも点火装置2回で着火(1回目はバルブ全開でなかった)
・風が一定方向でなく回っていてストーブにとって、非常に厳しいコンディション。
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・不完全燃焼気味の炎だが、火力が弱くなったり消えることは無かった。
・2分45秒で沸いた。(前回までのテストは100ccで、今回は200ccです。)
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かなり意地悪な試験なので、沸かないだろうと思ってたのですが2分45秒で沸いて驚きました。
実際は、これ程風が強い時は何らかの風除けが必要なのですが風が回っていると上手く風除け出来ず
湯が沸かないという事がしばしばあります。
ウインドマスターSOD-310なら風速13m以上の回る風でも心配せず使えそうです。

12月29日追記)
樽前山7合目ヒュッテ前で鍋焼きうどん。
気温-7℃、風速1~2mでまったく問題なく調理できた。
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ただし、氷の上に10分程放置した後、再度使用したところ最大火力が2/3程度に落ちた。
ガス缶が-7℃まで冷えきってしまったので火力が落ちたと思われる。
SOTOが、通年仕様のトルプルガス缶しか用意してないのはちょっと残念。
他のメーカーのように、冬専用ガス缶(寒さに強いプロパン30%程度入り)を用意できないのだろうか?
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by ms090 | 2013-11-08 22:34 | 道具